暮らしの現場

陽のあたる場所、つくってます。熊本のみんなの居場所シェアハウスひだまり。

2013/07/30

北條 みくる
北條 みくる

シェアハウス研究生

ICU人類学専攻4年。高校生の時に留学したアルゼンチンでシェアの精神を学ぶ。その後、海外のゲストハウスをまわる中でシェア生活にのめりこむ。日本ではシェアハウスという暮らし方に共感をおぼえ、全国各地のシェアハウスを訪ねてまわる。現在は福岡に移住し、シェアハウスの運営見習い中!

シェアハウスに住む理由は人によって様々だ。家賃が安いから。内装がおしゃれだから。同じ趣味や目的をもつ仲間が欲しいから。中には、ただ単純にシェアする生活が好きだから、という人もいるだろう。そんな生粋の「シェア好き」が集うシェアハウスが熊本にはある。それがシェアハウスひだまりだ。

東京に比べて家賃の安い熊本。シェアハウスがアパートでの一人暮らしよりもとびぬけて安いわけではない。それでもやっぱりシェア生活がしたい!そんな人達がこのシェアハウスの戸をたたく。だから、学生、留学生、帰国生、社会人と年齢も国籍も興味もバラバラなのになぜかみんな繋がっている。誰しもを受け入れる温かさがこのシェアハウスにはある。そんな「シェアハウスひだまり」ができるまでにどのようなストーリーがあったのだろうか、代表取締役の林田直大さんにお話をうかがった。

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ひだまりの原点


ひだまりの原点は林田さんの高校時代にある。「高校生のころ学校に居場所がなかったんですよね。」と林田さんは当時をふりかえる。学校にもいかず、親に言うこともできず、ひとり居場所を探してさまよう日々をおくっていたそうだ。そんな林田さんに別の高校に進学した中学の同級生が声をかけ、林田さんを中学生のころ打ち込んでいた卓球に誘うようになった。週に2回、3回と顔をだしていくうくうちに、林田さんにとってその場所は次第に自分の居場所となっていった。

「あのころは家と高校が、40人ぐらいのクラスが自分の世界のすべてだった。でも次第に学校の外で居場所をみつけるようになっていくうちに、なんであんなちっちゃなことでへこんでいたんだろうって思うようになって。」この経験が林田さんにとって「居場所」の大切さに気がつく大きなきっかけとなった。


もうひとつの人生


大学時代は佐賀で一人暮らしをしていた。一年の終わり頃に、友人からある日突然「明日、段ボール9箱、届くから。」と言われる。次の日、本当にダンボールが届いたのでびっくりした。家出してきたその友人が転がりこんできたのだった。「一緒に芸人になろうよ。」とその友人から誘われた。結局、その話は断り、彼もその後2ヶ月で家から追い出してしまった。しかし、このときの経験は林田さんにひとつの思いを残した。

「18才でそれだけ人生を懸けられるものが彼にあって単純にすごいなって思って。もし彼と芸人になった道があったとして、そっちよりも自分の人生が楽しくなかったら嫌だなって思ったんです。」それが起点となって、林田さんは自分が面白いと思うことに対して何でも積極的に動くようになった。


ゲストハウスからシェアハウスへ


好奇心のおもむくままに動いているうちに鹿児島の『リトル・アジア』というゲストハウスに出会った。20歳の時だった。「ゲストハウスって最初から自分の人生、相手の人生を真正面から語り合える場じゃないですか。面白いなぁって思って。」このゲストハウスに出会うことによって、外に居場所を求めてさまよっていた高校生のころの感覚を思い出したという。次第に「居場所」としてのゲストハウスをやりたいと思うようになっていった。

その後は海外をぶらぶらしながら色んなゲストハウスをまわった。中でも印象に残ったのはハンガリーの『アンダンテ』とペルーの『江田イン』というゲストハウスだ。どちらのゲストハウスも、その居心地のよさに魅せられ、気がつけば1ヶ月、2ヶ月とあっというまに時間が過ぎ去った。

「長く滞在しているうちに、ゲストハウスという一過性の『場』よりも、もっと長くいたいと思える住居としての『場』をつくりたいと思うようになったんです。」と林田さんは語る。帰国するとちょうどそのころ日本でもシェアハウスが流行り始めていた。そこで、林田さんも早速シェアハウスのオープンに向けて動きはじめた。

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これからのひだまり


林田さんによると、熊本初の事業形態のシェアハウスということもあり、なかなか不動産やオーナーさん事業者さんの理解を得られず、苦労も少なくなかった。長い準備期間の末、念願かなって2012年6月ひだまりはオープンした。以来、ひだまりを愛する人は着々と増え続け、現在は熊本に3棟展開している。「人のことを自分のことのように、自分のことを人のように考えられるそんな居場所になっていけばいい。」と林田さんは語る。

気がつけば、ひだまりは19才から44才まで、学生、大人、さらには外国人と多種多様なバックグラウンドをもった人が集まる場所になっていた。シェアする楽しさ、居場所の大切さに真摯にむきあってきた林田さんがつくったシェアハウスだからこそ、それに共感する「シェア好き」な住人さんが集まったのだろう。

現在の住人さんの多くは海外で一度シェア生活を経験し、その魅力を知った人たちである。そして、これからはひだまりに訪れた人がそんな彼らの生活をみて、シェア生活の魅力を知っていくのではないかと感じた。今後、ひだまりが熊本でどのようなシェアムーブメントを起こしていくのか非常に楽しみだ。


この記事のポイント

シェアする楽しさ、居場所の大切さに真摯にむきあったからこそ築かれたコミュニティ

生粋の「シェア好き」が集う熊本のシェアハウス

ライン
DATA

名称   : シェアハウスひだまり
       『白川アンダー・ザ・ブリッジ』

公式HP  : http://sharehouse-hidamari.com/

FBページ : 

所在地  : 熊本県熊本市

賃料   : 35,800円~41,800円

管理費等 : 3,000円 (水道・光熱費)※1

間取り  : 洋室10畳、洋室8畳、和室6畳
        各2部屋ずつ

居住人数 : ひだまり全体12名(最大13名)※2

住民構成 : 20代前半~40代前半、男女比1:4
        学生、関東からの移住者、
        ワーキングホリデー

募集状況

満室のため予約受付中


お問い合わせ先

担当者名 中原琢 (ナカハラタク)
lintaku@sharehouse-hidamari.com

※1 季節によって変動あり
※2 現在:ひだまり全体では12名 (白川アンダーザブリッジ6名 田迎5名 長嶺南1名)
   最大:ひだまり全体では13名(白川アンダーザブリッジ6名 田迎5名 長嶺南2名) 

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