暮らしの現場

「計算しては生まれない」古民家の魅力って?-COMINCAナイトレポート

2014/07/24

小野 亜希子
小野 亜希子

ファッションデザイナーの卵

フリーで服飾の活動をしながら、服飾を中心としたシェアアトリエirohasoを企画中。“人を繋ぐ”をモットーに、服作り、コーディネート、アレンジ、写真撮影、ライターなどしている。依頼者の思いを受け取り、他の生産者と顔を合わせ、製作のプロセスを大切にした活動を目指している。

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12月18日、浅草駅からほど近いカフェ、”iriya plus cafeカスタム倉庫 “にて、「COMINCA ナイト」というイベントに参加してきました。主催は古民家好きのための情報サイト「COMINCA TIMES」編集長の水口(みなくち)さん。京町家や、茅葺屋根の家など日本が世界に誇れる古民家。その魅力が再認識され、1軒でも多くの古民家が活用される事例を増やしたいとのこと。
当日は平日の夜にも関わらず40名を超す古民家好きで賑わいました。

以下、イベントページより引用(一部修正)



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古民家に関する様々な活動をしている人をパネラーに迎えて、「どうして古民家を選んだのか」、「古民家の魅力とは」をテーマにトークセッションを行います。
・古民家ってどうやって見つけたの?
・どうやって古民家の改修をしていったの?
・古民家の「イイトコ」「コマルトコ(笑)」
などなど、この場でしか聞けない話を赤裸々に語り合い、古民家と付き合う上での”生の情報”をお伝えできればいいなと思っています。

【パネリスト】
◆「iriya plus cafe」オーナー 今村ナオミさん
古民家を改装した「イリヤプラスカフェ」、木造倉庫を改装した「イリヤプラスカフェ@カスタム倉庫」のオーナー。集英社オンラインメディアOurAgeで「カフェな日々」を連載中。

◆「セコリ荘」 宮浦晋哉さん
2013年、月島にある築90年の古民家を改装し「セコリ荘」をオープン。”ものづくりコミュニティスペース”として様々なイベントを実施。

◆「縁側なび」 成瀬夏実さん
何よりも”縁側”が大好きで、”縁側”に出会うために日本全国を飛び回っている日本縁側女子の第一人者。その数なんと80軒以上!

【ファシリテーター】
◆「COMINCA TIMES」編集長 水口貴之さん
京都京北にある築300年の茅葺屋根の実家を守りたい想いから、「COMINCA TIMES」を立ち上げ、サービス拡充に向けて活動中。



今の古民家とどうやって出会ったの?

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<iriya plus cafe今村さんの場合>
物件との出会いは偶然が重なったことにある。もともと入谷に住んでいたのだが、いつも使う道を自転車で通った時、偶然前から気になっていた古民家に空き家の貼り紙が貼ってあるのに気がついた。「これは逃してはいけない」と思い、即内見し、借りることを決めたという。本当にたまたまの出来事だ。
「古民家」というだけあって、経年劣化や構造的な問題で改修・改装は一筋縄でいかないもの。今村さんは、以前自身でリノベーションをした経験もあったので、内装はデザイナーに頼まず自分で設計。施工は信頼できる工務店に頼み、今村さんも毎日現場に通いつめて完成にこぎつけたという。

<セコリ荘 宮浦さんの場合>
宮浦さんは、古民家を活用した「ものづくりコミュニティスペース」を以前から構想していた。仕事上全国の様々な素材の産地をまわって集めた布を保管する場所が必要だったことと、産地で出会った職人さん達が東京にやってきた時に訪れ、デザイナーさんと交流できる場所が欲しかったことが原点にある。物件探しのために構想を企画書にし、知り合いのデザイナーに見せたところ、ある不動産屋さんを紹介してもらった。なかなか、希望の物件は見つからなかったが、最終的に、その不動産屋さんのご実家を貸してもらえることになった。それが今のセコリ荘だという。

古民家物件探しは「こうしたら見つかる」という正攻法は無いが、お二人の場合は日頃からアンテナを張って行動をしていたことから出会えた、というわけだ。


古民家の魅力とは?

今村さんは、日本中どこを歩いていても、古民家が目につくそうだ。その魅力を次のように語る。「古い建物が壊されずに残っていること自体に何か意味がある。リノベーションの際には必ず出てくる制約があり、その際、知恵を絞って工夫するか、諦める。そこが魅力になる。お金をかけなくても魅力的になるのが古民家。年月とともに周りとのギャップが広がり、取り残された感が出てくる。それが希少価値になる。」

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また、「縁側なび」の成瀬さんは、縁側の魅力を活かし、自身の結婚式を縁側のある別荘で行ったそうだ。「ホテルでやるより、着物が空間に馴染む。『花嫁は縁側から出る』という言葉もあるくらい。夜はすきま風が寒かったが、満足度は100パーセント」とかなり思い出深い式になったようだ。


イベントに参加してみて

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古民家には、人を引きつける魅力がある。借りた人だけではなく、その周りの人達も皆がその空間を好きになる。改修すること、維持していくことは、お金も手間ひまもかかる。寒さなど、新築物件にはない不便さもある。それでも、その不便さも、むき出しの壁も、歪んだ柱も、今村さんの言葉を借りれば「計算しては生まれない魅力」として、人々を引きつけている。COMINCA TIMESの水口さんは、COMINCAの文字に「K」ではなく「C」を選んだのは、「communication」の「C」を使いたかったからだと仰っていた。自然と人が集まる古民家は、コミュニケーションするのに最良の場だと思う。
全国各地にまだまだ眠って活用されていない古民家がたくさんあるはずだ。それらに、新しい用途が加えられ、人が交流し、次の世代に日本の良さを伝えていくツールとして発展していくことを願っている。


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