暮らしを創る人

【前編】「売ったら終わり」の時代は終わり。住み手と共に作るマンション「エコヴィレッジ」

2014/04/09

小原 憲太郎

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ゲスト:株式会社リブラン 三ツ口拓也さん

北里大学獣医畜産学部を卒業後、米国で農業経験を積み、帰国。農業生産法人を起ち上げ、都内にて農園レストラン及び農業塾の運営を手掛ける。2007年に株式会社リブランに転職し、宣伝部に所属。広報、マーケティング、コミュニティ企画運営を担う。2008年に起ち上げたファンクラブ「エコミックスクラブ」は、1,400名の会員が交流する組織に成長。同社に勤める傍ら、NPO法人緑のカーテン応援団の理事としても活動している。

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聞き手:colish代表 小原憲太郎

大学を卒業してすぐにSNSの事業を起業した後、IT系企業に就職してモバイルサービスの企画・新規事業企画を担当。独立後、Colishの運営とシェアハウスのプロデュース事業を開始。


colishラボの取材をしているなかでお勧めのマンションとして紹介されたのがエコヴィレッジ。エコヴィレッジは株式会社リブランがプロデュースする自然の力を住環境に採り入れた体と心に優しい分譲マンション。これまで46プロジェクト、1,900世帯が提供されています。
今回お話を伺ったのは住人の佐竹さんと新川さん、そしてエコヴィレッジ全体の広報や住人さんとのコミュニケーションを担当しているリブラン宣伝部の三ツ口さんの3名。

リブランが運営しているおしゃれなカフェ・ワークショップスペースの「アンドリブラン」でお話を伺いました。驚いたのは3人が和気あいあいと楽しく語る様子。一見すれば、物件の提供者と住人ではなく友達同士に見えるほど。普通はここまで打ち解けた関係になりにくいものですが、一体なにがそうさせているのか、一層興味がわいてきました。
3名のインタビューからその秘密を探ってみたいと思います。


いま忘年会やってるから集合!すっぴん、パジャマOK!


リブラン2 ▲インタビューをうけてくださった住人の佐竹さん

小原
佐竹さんはどのエコヴィレッジにお住まいなんでしたっけ?このパンフレットに載っていましたっけ?(三ツ口さんから頂いた資料を指さしつつ)

佐竹
いえ、ここには無いですね〜、お友達の物件は載ってますけど。

小原
お〜、「ご近所さん」ではなくて「お友達」と言える間柄の方がいるんですね。そういう関係の方ってどのくらいいらっしゃるんですか?

佐竹
私が住んでいるのは朝霞本町で全104世帯あるんですが、大体20世帯くらいですかね。

小原
それはすごいですね!互いの家によく遊びに行ったりするんですか?

佐竹
そうですね。休みの日の朝6時台に「いまお餅つけたから来なよ」って電話があったり、この前も夜11時くらいにメールがあって、「いま忘年会やってるから集合!すっぴん、パジャマでOK!」と言った感じでみんなで集まったり(笑)。


互いの家の鍵も預けあえる関係

リブラン3 ▲キッチンハーブの料理ワークショップの時の様子

小原
聞けば聞くほどすごいですね。そして羨ましいです。ここに住んでて良かった、って思った象徴的な出来事ってありますか?

佐竹
旦那が去年入院してて、ちょうど退院をした時のことです。場所がちょっと遠くて、退院直後一人で電車で帰宅させるのもちょっとかわいそうだなって思ってたら、お隣りの旦那さんが有給とって迎えに行ってくれたことがありました。

三ツ口
すごいね。え、お隣さんって誰だっけ?

佐竹
阿藤さん、しんちゃん。

三ツ口
おー、しんちゃんが!

佐竹
そうそう。しんちゃんだけじゃなくて、他の人も言ってくれれば有給あれば行くって言ってくれて。あぁ、本当にありがたいって思いました。

三ツ口
へぇ、それはすごいね。

リブラン4 ▲リブランの三ツ口さん

小原
ちなみにエコヴィレッジ以外に住んでいた時はどのような暮らしだったんですか?

佐竹
入居の時に挨拶で顔を合わせただけで、あと顔もわからない人ばかりでした。でもここだと違います。他の人のうちの鍵も預かってたりしていて、居ない時に緑にお水あげたりとか(笑)

小原
素敵な信頼関係ですね。こういう関係って、賃貸と違ってとても長い時間軸でお付き合いする仲だからこそ育める、という側面もあると思うんですよ。「賃貸か分譲か」って損得勘定ではなく、お話を聞いていてはじめてマンションを買うのっていいなと思いました。

佐竹
ほんと住めて嬉しい。引っ越したくないです(笑)


無垢材の床が素敵で衝動買いしたのが始まり

リブラン5 ▲インタビューをうけてくださった住人の新川さん

お次はエコヴィレッジ志木北野にお住まいの新川さん。3年前の分譲開始時からお住まいだそうです。

小原
こちらに住み始めたきっかけは何だったんですか?

新川
たまたま友達からチラシを貰ったのがきっかけです。とにかく無垢材の床が本当に素敵で衝動買いのような感じで決めたんです。わたしはもともと田舎育ちで合板のフローリングが苦手だったんです。遊びに来る友達もすごい床を褒めてくれますね(笑)

小原
ご近所さんとはどんなお付き合いですか?先ほどの佐竹さんは「お友達」というくらいの距離感とおっしゃってましたが。

新川
うちの場合は新婚、妊婦さん世帯が多いのですが、その方たち同士は「友達」という感じのお付き合いをされてると思います。私の場合は、こどもがすでに周りの方とくらべて大きくなっているので世代的に離れているのですが、それでも友達のマンションの話を聞くと、良いご近所付き合いに恵まれてると感じますね。マンションの全体で集まる機会がありますし、普段会わなくてもどんな人が住んでるかわかります。


畑の会、鍋の会

リブラン6 ▲マンション内屋上菜園の様子

新川
それと、住人でやっている「畑の会」や鍋会をする「鍋の会」という小さな会があって、そこでお付き合いしてる人とかは特に仲良くさせていただいていますね。一緒にマンション内の菜園で種まきして収穫して、その後お茶会をしたりもしてますよ。

小原
なるほど、そういう共同作業する機会ってご近所関係を深めていくのにとても良いですよね。このカフェ(アンドリブラン)でやってるワークショップなんかも大きなポイントになりそうですよね。

三ツ口
あ、そうそう!インタビュー中にごめんね(笑)新川さん、お誘いなんだけど。今度アンドリブラン*で大きなワークショップで講師やってみない?フラワーアレンジメント講座とか。
*リブランが運営するカフェ・ワークショップスペース。毎日のように生活に彩りを添えるワークショップが行われている。

新川
えー、いいんですか!?やったー。やりましょう。

小原
え、住人の方が講師をやったりするんですか?

三ツ口
そうなんですよ。普段は革細工職人さんとかその道のプロの方がやったりするんですけど、こういう風に住人の方でも素敵な技術や知識をもっている方がいるので、お誘いして活躍していただいていますよ。




いつの頃からか、お付き合いのない集合住宅が当たり前な時代になってしまいましたが、どうしてこういうマンションコミュニティが育ったのでしょうか?

後編では、マンションコミュニティの仕掛け人、三ツ口さんにその裏側を語っていただきました。お楽しみに!

【後編】「売ったら終わり」の時代は終わり。住み手と共に作るマンション「エコヴィレッジ」

<エコヴィレッジ関連情報>
株式会社リブラン
http://www.livlan.com/

アンドリブラン(カフェ・ワークショップスペース)
http://www.livlan.com/andlivlan/


この記事のポイント

ご近所さんではなくお友達。パジャマで集合できる間柄。

小さな共同作業の機会が関係を育む

小原 憲太郎

colish代表

大学時代に開発したSNSサービスで起業。その後IT企業に就職し、モバイルサービスの企画・新規事業企画を担当。2011年に独立し、コンセプト型シェアハウスのポータルサイト、colish (コリッシュ)http://colish.net を立ち上げる。これまでに、プログラミングを学び合うシェアハウス、英語と日本語を本気で学び合うシェアハウス『家中留学』インドネシア進出支援シェアハウスを立ち上げ、現在はコンセプト型シェアハウスのプロデュース、コンサルティングを行っている。

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